殿と共に上方に上った東山道を、馬で一気に駆け抜けて行きました。 途中、何処かの大名家のものと思われる早馬とすれ違ったり、野武士を警戒し佐助が私を引き止めている間にその野武士を世都が蹴散らし家臣達を驚かせたりと致しましたが、予定通り、沼田へ着くことが出来ました。 沼田城では矢沢殿が出迎えてくれました。 「奥方様、お帰りなさいませ。」 「矢沢殿、いろいろと忝ないの。 礼を申します。」 「いえ。 勿体のうございます。」