もう何が何やらわかりませぬ…。
「宴の翌日、夢に戦勝の祝いがしたいと呼び出された。
そこで夢は、小松に『正室に私がいるのだからそちはいらぬ、目障りゆえ消えよ』と言われたと申して来た。
そのような女子のもとにわしをやりたくないと言われてな。
小松に限りそれはないと思うたが、あれは頭が良い。
ここでわしが何か言えば小松に何をするかわからぬと思うた。
ゆえにわしは夢の許に行くようになった。
それで味を占めたか会う度小松の悪口を言い、挙げ句『小松姫にお会いするのでしたら私に同じだけお会い下さい。私とて正室でございます。』と申し、もしわしが拒みそなたの許に幾日も行くと、自害して果てようとしたり、呪詛をかけようとしたり…。
はたから見れば、確かに夢を寵愛したように見えたであろう。」
夢の御方様が、そんなことを?
あの奥ゆかしい姫は、演技…。
殿に聞かされた真実に、私はますます混乱してまいりました。


