紅芳記


「ならば、本多様をお呼び下さいまし。
私の実父にございます故、偽物ならばすぐわかるはず。」

そう言うと一人の門番が渋々中へ入りました。

「本多様が参られるまで、此処を動かれるな。」

「ええ、もちろん。」

門番は警戒心剥き出しで言い、私は自信たっぷりに返事をしました。