「気になった、とな。」 美しいお顔にシワを寄せた初様に聞き返されました。 「はい。 今まで何人もの女人が出来なかった太閤様の世継ぎを産むことを見事成し遂げ、今や北政所様とご権勢を二分する、かの織田上総介様の姪子様が。」 このお二人に、遠慮は無用と思い、考えをはっきり申し上げました。 「そうか。」 「はい。」 「気に入った。」 「…え?」 「姉様?」 「気に入ったぞ。 遠慮することはない、いつでも顔を見せに参れ。」 「は、はい。」