紅芳記


朝鮮…。

自らの夫が朝鮮にいらっしゃるとは、さぞ心細いのではないでしょうか。

「梅島、お江与を探して参れ。」

「は。」

御方様は侍女にそう命じられ、

「初はちと落ち着け。
茶でも飲めばいくらか落ち着くであろう。
小松殿、すまぬ。
どうじゃ、そちも一緒に。」

「よ、よろしいのでございますか?」

「もちろんじゃ。
騒がしくした詫びと思うて、な。」

「ありがたき幸せにございます。」