紅芳記


「あ、私ったらすっかり長居をしてしまいました。
申し訳ございませぬ。」

「よい。
私のなみ姫が引き止めたようなもの。
そうじゃ、このまま夕餉は共に頂きましょう。」

「よろしいのでございますか?」

「もちろんじゃ。」

「それでは、有り難くご一緒させて頂きます。」

近くの侍女にことの次第を伝え、夕餉を二人分用意させました。