紅芳記


殿は、本当にどうされてしまったのかしら。

じーっと殿を見ていると、どうも臭います。

「これは…、お酒?」

酔いつぶれるほど呑んでしまわれるなんて、呆れた殿ですわ。

とは申せ、あまりにも気持ちよさそうに眠っておられますので、そのままそっとしておくことにしましょう。

その夜は、殿の隣、安心して休みました。