「ねえねえ、クリスマスの予定はどうするのっ」
「まだ一ヶ月も先だからな、考え中だが。お前はどうしたい?」
「へっ、私は友達とカラオケパーティーですが、何か」
「…………。開口一番のセリフ、純粋に俺の予定を聞きたかっただけか」
「そうだよ、他に何があるというのさっ」
「もういい、知らん。俺置いて、勝手にわいわいがやがややってろ……」
「む、何か拗ねてないか、君。……はっ、そうか。君も混ざりたいのかぁ。仕方がないなぁ、仲間に入れてあげるよー」
「本当におまえは……。一般的常識がなさすぎる。カップル、クリスマスときて、予定なんぞもう決まっているだろうに」
「常識あるね、私。ここは昔からの文化にのっとりクリスマスは友達と過ごして、さらにぃぃ」
「ネコ耳装着してる奴が常識語るな。そうして俺につけようと――」
「クリスマスイヴは二人っきりでネコ耳パーティーしようね!あいらぶゆー」
「半分歓迎だが、半分却下。でもまあ……、イヴの予定は空けておく」


