リクエストを基にした・【Kiss】シリーズ 『ほのぼの』・1

「あっああ」

彼は顔を真っ赤にしながらも、ぎゅうっと抱き締めてくれた。

「お前のこと、好きだ」

「…うん! わたしも大好きよ」



―そしてわたし達は、夕日が沈むまで、そこにいた。

二人で寄り添って、いっぱい話をした。

やがて暗闇が訪れ、わたしは笑顔で彼を見送った。

多くの人の中に紛れ、帰り道を歩きながら思う。

きっと、わたし達の距離は今1番近くなっている。

そう、見上げた月と星が寄り添っているように。

わたしと彼の心も、側にある。