白衣の悪魔のキスの味

“キスして”



…なんて、



普段のあたしじゃ絶対言えない…。



“だめ…?”



…なんて、



もっと言えない。



だってその言葉は…



先生を一番困らす言葉だから。



それがわかってるから…



口が裂けても言えない。



でも…



今日だけ言わせて。



無理だって、わかってるけど…



今日だけ…



今日だけ、許して。



この瞬間だけでいいから、



あたしだけ見て。



あたしのことだけ、考えて。



「……だめ…だよ…ね…?」



お願い。



困って…



先生…



ギュッと目を瞑りながら、



先生の腕ごと、シャツを握りしめた…