──6年前──




詩音は 10歳で

家族で近所の夏祭りに来ていたときの出来事なんだ



「おかぁさぁーん」

「おとぉさぁーん」


詩音は迷子になっていた


「どうしたの?」


振り向くとそこには黒髪で目がクリクリした少年がいた

その少年の首には赤い石が輝いているネックレスをしていた