「先輩方、この子に手、出したらどうなるかわかってますよね?」
菅原君が凄む。
震え上がる先輩方。
『学校一強い』
理事長の言葉は、伊達じゃないらしい。
先輩たちがみんな逃げ出して、残っているのは私と菅原くんだけになった。
「えーと…ありがとう…?」
「これが仕事ですから。お嬢さん」
いやいや…5分前のアンタが一番危険ですから。
敬礼する菅原くんを睨む。
「いつでも呼んでね?松井ちゃん」
…やられた。
その笑顔は、反則だ。
思考が止まりかけた。
「俺、アンタに興味があるから」
興味って何だよ。
「松井は、俺のこと好きになるよ」
その自信はどこから!?
「ずっとずっと…嫌いだもん!」
こんな私の高校生活。
守ってくれる人が一番危険とか。
どうなっちゃうんですか!?