「キミは宝珠をどうしたい?」 「えっ?」 「……宝珠の心は傷だらけだ」 傷の痛みから逃れたくて宝珠は閉じこもってしまったのかもしれない。 付け加えた葦原さんに必死に返す言葉を探した。 人を傷付けて良い理由なんて無いってわかってるのに。 叔母さんや葦原くんが宝珠を傷付けてしまったのは……苦しみから逃れたかったからなんじゃないか。 そう思うと悲しくて堪らなかった。 傷付く痛みを知ってるならきっと、傷付けてしまった苦しみも知ってるはずだから。