制服のニオイは恋の予感

大貴とのキスは知ってる


隼人の制服をコッソリ着た時に強引にされたから…


あの時は隼人のことが凄く好きだったハズなのに、自分自身、わからない感情が爆発して、今、こうして大貴といるんだよね


大貴はあのキス以来、私に何もしてこない


「遥!待てって」


私は歩くスピードを少し遅くした


すぐさま大貴に掴まえられる


これ以上、大貴といると心臓が壊れると思った私は、何とか誤魔化そうと試みた


「見たいテレビ忘れてたの…」


「何時から?」


「9時…」


もうすぐ9時だから怪しまれないよね?