制服のニオイは恋の予感

「今も…でね…うち、お母さんと二人だから、結構生活キツくて…バイトしても追い付かなくて…」


俺は何も言えず頷くしかなかった


「入院費もいるし、月謝だって…そしてバイト先の大学生に相談したの…その人、そういうこと…してて貯まってるらしくて…だから…」


「それならちゃんと言えば良かっただろ?」


「誰に?お金ないからって言えば誰かお金くれるの?仕方ないじゃない!」


「先生に月謝待ってもらうとか…」


伊藤先生、案外良い先生だから相談に乗ってくれるかもしれない


俺はそう思っていた