制服のニオイは恋の予感

「あ〜ごめんなさいね…大貴の彼女の話で勝手に盛り上がっちゃって(笑)」


「いえ…じゃ…」


私が軽く頭を下げるとオバサンは表情を変えた


「遥ちゃん…大貴のこと…いつもありがとうね」


「い、いえ…」


「…あんな子でも、いなくなると思うと寂しいわね」


「え?いなくなる?」


私はオバサンに聞き直した


「留学が決まったの…聞いてない?」


「留学?聞いてません…」


大貴が留学?ドコに?


いなくなる?いつ?