私は席を移動して、ドキドキする心臓の鼓動を抑えつつ、席に座った


今からこの席なのね


後ろにプリントを渡す時とか若村君を見れるんだ


私って運が良いの?


神様ありがとう


クジ、頑張って作ったからご褒美だね


この時の私の頭の中は若村君のことばかりで、大貴がドコかなんて気にもしていなかった


「はる〜」


真琳が呼ぶ


見ると真琳の席は私の2つ右


近いじゃん!


喜んだのも束の間


真琳を見た時に見慣れた背中が目に入った


そう…私の右斜め前が大貴


すなわち私を挟んで斜めに大貴と若村君ってこと?


そして、この形が現実になるなんて…