制服のニオイは恋の予感

真琳がソレを聞き逃すハズがない


「え?」


そう言って私を見た


「え?」


私も真琳を見る


その時…


真琳の向こうに若村君が見えた


「今…藤澤君…はるのこと、遥って言わなかった?」


「そ、そうだっけ?」


無表情の真琳に愛想笑いの私


「うん…そう聞こえた」