制服のニオイは恋の予感

「真琳達がグループ研究で図書館行くから…ついでに私も…」


「ふ〜ん…若村がいるからか?」


私の心を読んだみたいにそう言う大貴の顔は笑っていなかった


「そういうワケじゃないけど…」


「アイツ…結構、優しいもんな〜見かけと違ってさ」


珍しく大貴が他の男子を誉めた


「う、うん…」


思わず頷いた私は、若村君を好きだと、大貴に言ってるようなもんで、まさか図書館でも大貴の邪魔が入るとは思っていなかった