「どうしたー?」 奈央はいつもよりちょっと高めの声で話した。 奈央なら、と。 さっきのスカウトの話を始めた。 「さっきね、自称ホストの人にスカウトされたの」 ちょっとブサイクの、と付け加えて。 「え!?まじで? 店に連れてかれた! キャバクラ?風俗?・・・それともAV!?」 奈央が大きな声で言うから大根を詰まらせたあたし。 「・・・ごほ・・・っキャ、キャバクラに決まってるでしょ!」 胸を何度も叩きながら急いで水を飲む。