不審に満ちた目で その人を見ると 一瞬、真顔になり次の瞬間笑った。 やっぱこの人おかしい… 背筋が寒くなるのを感じ、 その場から立ち去ろうとすると お兄さんは追いかけてきた。 「あ、ナンパじゃないです!スカウトです!」 スカウト…? 聞き慣れない言葉にあたしはも一度振り向く。 「僕、スカウトマンなんです」 「スカウト…マン?」 それは…職業ですか?? 聞き慣れない言葉を聞き分からないあたしに お兄さんは続けて話した。