「ユヅキ行くぞ」



後ろから現れたアリスザカに


グイッと肩を抱かれ引きずるように連れて行かれる



「なっ……」


まるで私がアリスザカのもののように強引に



しかし



ハシッ



松井が反射的に私の手を掴んだ




アリスザカは振り返り


静かに



「離してくんない？」



激しく松井を睨んだ





「シ・ツ・ジ・さん♪」


「！？」



アリスザカの一言に松井はハッとして



私を掴んでいた手はパッと離された