アリスザカは殊更(ことさら)厭味ったらしく松井の名を強調する




……何も知らないクセにっ


「ホント、お前バカだなぁ」



クックッと耳元で笑われる




「…………ょ」



「……はぁ?」


アリスザカはまだ笑いを残したまま私の言葉を聞き返した






「どーーーせっバカだよっ!!」



おもいっきり


無駄にデカイ宿敵を突き飛ばした




そばにあったベッドの枕を掴んで



「なっ何にも知らないクセに……っ 分かったような事いうなぁぁ〜〜〜っっ!!」




バフッ



バフッ




振り回して叩きつけた