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ここから先は記憶がぼんやりしてる
アリスザカへの怒りと恐怖と疲れで……
ギラギラと目を光らせ獲物(私)を見据えて肉食獣は言った
「ばらされたくないんだろ?」
シャツを押さえジリジリ後退する私に
「なら俺のいうことでも聞いてもらおーかぁ?」
「お前……さいってー…・・!!」
こんなヤツに一瞬でも気を許した私がバカだった
「ほら 使っていーぜ?」
防犯ベルをポンっと放り投げてくる
「そのかっこうで呼べるモンなら呼んでみな」
勝ち誇ったように私を見下ろすアリスザカはまさに鬼畜そのもので
この時からこの男は
私の人生で出会った憎いヤツ№1に君臨した