ゴウンゴウン…… 洗濯機 乾燥機が音を立てけして静かとは言えないその部屋に 渡来 七雲 はいた 他には誰もいない コインランドリーじゃないんだからみんな洗濯機を回すと部屋で待ってるようだ そんな中 ワタライ先輩は 背筋をピシーと伸ばし椅子に腰掛けて、本を読んでいた 「……っ!?」 そんな先輩を入った瞬間に見つけた私はビクッとした 多分 誰だってそう ワタライ先輩の周りには常に緊張感が漂っている 先輩は少し本から視線を離し私に目を向けた