食堂に着くと、席はがらんとしていてほとんど生徒は残っていなかった


でもその一角に見知った顔が固まっていて私の目にすぐに飛び込んできた



「あ、きたきた!」

「ユヅキっちゃ〜ん」


ヒラヒラ手を振るセツ先輩にハセガワ


アリスザカはダルそうにうつ伏せの状態から顔を上げた


「……おせぇよ」

「約束してないじゃん」


決まったセリフみたいに私はツンとして答えた


アリスザカはムッとした表情



なんだか笑ってしまいそうになったけど一生懸命押さえた


(なんかお約束過ぎて…)


でもそれが嬉しかった





みんな食事せずに待っててくれたみたいで、私と一緒に食券を出した


モグモグ食べてると


「はい☆」


セツ先輩が私のお皿にエビフライをさっとのせた


「え?」

「食べな♪」


いつものニッコリスマイルで促される