男子寮のお姫様☆〜ユヅキと執事と4人の王子〜




ドンドンッ



ドアがノックされる



けっこう勢いよく……




「……いませーん」


ふざけてるのか、最低男が返事した




ドアはさらに激しく叩かれ


「沢野井!!」


切羽詰った松井の呼び声




「ま、松井……っ」



天の助け……っ





「チッ……」


鳴り止まないノックに


肉食獣は舌打ちして私を介抱した




私は直ぐさまドアに駆け寄り開ける



「優……沢野井」


私が出るとホッとしたような表情をする松井



「松井ぃ……」


眉尻の下がった私の顔を見て松井はジロッとヤツを睨んだ