「……あなたが辛い時に何も出来ないなど……あなたの傍にいる意味がありません」



……え?




「私は執事失格です」




え?え?


話が変な方向に……



「明日にでも此処を」


「逃げるの?」


「……!?」


「私を置いて逃げるの?」


「……しかし、私はあなたを裏切った」


「信用がなくなったからってさっさと逃げるの!?今まで一緒にここで頑張ってきたのに!」


せっかく顔を洗ったのにまたボロボロ涙が落ちていく
それを拭いもせず松井を見上げる




「……!?」

松井はそんな私から目を逸らせず固まっている




「これ以上追い討ちかけないでよ……」