「ど・う・し・て・盗ったの?」
精一杯の厳しい表情でもう一度質問を繰り返し、松井を下から睨み付ける
我に返った松井はなおも渋っていたが、ようやく重い口を開いた
「真相を知ればあなたが…傷つきます」
傷つく?私が?
「どういう事?」
お化け騒ぎはただのイタズラじゃない…ってこと?
犯人見つけて懲らしめておしまいじゃないの!?
寮長は
私達の関与を拒んだ
ヤバイ
……嫌な予感がする
「……松井」
私はスッと息を吸い込むと静かに松井を見据えた
「選びなさい
今ここで全て白状するか
それとも執事辞めるか」



