「でも大丈夫かな……」
私の口からつい弱音がもれる
みんなが不思議そうに振り返った
「何がだよ?」
アリスザカが不満げに上から見下ろす
「だって寮長、手出し無用って……」
みんなが私のお化け騒動にわざわざ付き合ってくれてるのに、士気を下げるようでなんだか申し訳ないな…と思いながら口を開く
でもまた首を突っ込んだ事が寮長にバレてみんなが怒られたり、もっとひどい処分になったらどうしようって不安になったんだ
「なんだよユヅキ、そんな事気にすんなよ」
ハセガワは優しく笑って私の肩に腕を回して締め付ける様なマネをした
ヤバい……ちょー優しい
「そーだよ!オレ達が作戦たてたんだからナグモっちゃんなんかに邪魔させないんだからな〜」
セツ先輩は1人燃えているし
「ここまできたら最後までヤらせろよ……っ」
アリスザカはさりげなくハセガワを私から引き剥がす事に必死だし
「んだよアリスザカ〜お前の言い方やらしーんだけど!」
「は?どこがだよ、ハセガワ」
松井―心ここに有らず……
でも私、なんだかんだいいつつけっこう友達に恵まれてるかも
そんな風に感じた夜でした



