コンコン コンコン
「!!」
きた―――!
ベッドの中からハセガワとセツ先輩に目をやると2人の影の動きで窓に注目しているのが分かった
すりガラスの向こうにはいつもの白い何かがうごめいている
そして
『で て い け……』
声もばっちり
今日はあまり恐怖を感じなくて
それよりも
(聞いた?聞いたでしょ?)
ハセガワ達の反応に興味津々
(どう?怖い?震える?)
「…………」
「………アホらし…」
ハセガワの乾いた声がが静まり返った部屋にボソッと響いた
2人とも特に目立った動作もなく流れるような手つきで携帯電話を開きボタンをプッシュ



