「……気に入らないのはどっちだと思っているんだ……?」
松井の曇った声が低く響く
「俺だ!」
アリスザカは躊躇なく自分を指した
(うわっ俺様…!)
最近ちまたを騒がせてる俺様キャラというのを身近に発見したところで
見かねたセツ先輩が間に入ってくれた
「まぁまぁ〜てかさ〜アリスぅ、非常階段の上と下で待機して挟み撃ちすんだからどっちかがドア前になんだよ?
じゃなかったら階段下茂みで待機よ?」
「俺かこいつが?」
アリスザカは松井を差す
「だってお前達仲悪いからさ〜☆
ケンカ始めたらユーレイ退治どころじゃないじゃん☆」
セツ先輩がもっともらしい事を言う
「マッツは階段下でいいってゆったよなー?」
「はい、犯人は必ず俺が捕まえます
……こんなヤツに任せておけないんで」
言ってアリスザカを見下ろす松井
ハセガワはさっきから苦笑いでやり取りを見てる



