「言ってくだされば俺が何とかしたんですけどね……」
(どうしてアリスザカなんか部屋に入れたんですか?)


松井のそう言いたげな目に、私は親に夜遊びを見つかった女子高生の胸中におちいった
(つまりはダラダラ冷や汗をかきマシタ……!)




「つーか、部屋せめぇよ!」


機嫌悪そうなアリスザカに松井が言った



「ああ、お前の場所なら用意してあるぞ


―――非常階段のドアの前」


アリスザカをこれ以上部屋に入れないとでもいった感じで、
玄関の所に立ったまま非常階段の方向を指差す松井



「そこで指示があるまで待機していろ」