「だって……怖い」
私はアリスザカのシャツを離さなかった
「お前……分かってんのか?」
アリスザカ絶句
「俺は男でお前が好きだっつってんだぞ……」
だって怖いものは仕方ないじゃん
シャツの裾を握りしめアリスザカをじっと見つめた
「卑怯だぞ……そんな目で俺を見やがって……///」
そんな目ってどんな目?
―――10分後
「信じらんねぇ…………」
ブツブツ文句を言いながらトランプを切るアリスザカが私の前に座ってた
「生殺しだ……」
「アリスザカ、早く配って」
「何が悲しくてこんな夜中にお前とトランプしなきゃなんねぇんだよ……しかも、2人でババ抜きとか……」
カードを振り分けながらもまだブツブツ言ってるアリスザカ
「アリスザカ、ズルしないでよ?」
「するかっ!」



