すりガラスの窓の外にぼんやりと白いもの!!


「……ひっ」

声にならない悲鳴が漏れる



(や、やっぱり、お、おば……っ)




私の悲鳴が聞こえたからか白いものは少し激しく動いた


ゴンゴン

ゴンゴン



さっきより大きな音が響く




そして

極め付けが



「デテイケ……」


かすれた低い声が微かに聞こえた



(!!!)



私の頭は真っ白になった






気がつくと廊下を走っていた


そしてあるドアの前で止まると、思い切りドアを連打した……ノックなんて優しいものじゃなかった



それは

私が寮に来たときに一番最初に住処になった部屋のドア