☆☆☆



「ユヅキちゃ~ん☆」



昼休み


学食から教室に戻る渡り廊下で私を呼ぶ声




振り返るとユウキ先輩がピョンピョンはねて手を振っている



ホントに先輩か……ってくらいかわいらしい人だなぁ





「なんですか?ユウキ先輩」



歩み寄ると手を掴まれて人影のない校舎裏へ連れて行かれた




そこでピタリと足を止め


振り返ったユウキ先輩は



もう小動物とかいうかわいらしい存在ではなかった……




「ユっヅキちゃ~ん……ダメじゃん♪」



何か黒い雰囲気を感じ構えた時にはもう遅かった