「…………俺はもうゆうちゃんの傍にはいられないから……」




あっちゃんの囁きはただの心地よい呪文に変わってしまった





ひたいに柔らかいくちびるが触れて



私は何故かアリスザカを思い出し



そっぽを向いてそのまま完全に眠ってしまった





アリスザカ……こんなところまで出てくるなよ!






でも夢の中に出てきたあっちゃんは


家にいた時のあっちゃんと同じ優しい顔で


学校でみんなに囲まれて楽しそうに笑ってた





あっちゃんは冷たくなんかないよ

こんなに優しく笑えるんだよ



誤解が解けたことに満足しながら私は自慢げにみんなに説明していた




 ★★★