人事のように女の子に押される松井を見ていると



「な、名前何て言うんですか!?」



後ろから響く高い声



見るとセミロングの髪をクルンと内に巻いた、いかにも女の子って感じのコが立っている



(えぇー!私!?)


女なのに……女なのに……



「沢野井優月……です」



「優月君」


パッと嬉しそうな顔をしたそのコは



「すごくかわいいですね!あぁっ男の子にかわいいはないかっっ……」



一人で表情をクルクル変化させてて



「ぷっ……」



なんかかわいくってつい吹き出してしまった



「おもしろいね……キミ」