小動物と私は走るのを止め裏門へ向かって中庭を歩いていた



「……どうして私が女って分かったんですか?」



「……あれ?あっさり認めちゃった!?」



ユウキ先輩はホントにリスか何かの小動物のように、キョトンとかわいく驚いた



「……いーんです どーせもう退学しちゃうし」



そう呟いた私の目からポトンと涙がこぼれ落ちた



(まだ始まったばっかりなのに……悔しいなー…)



涙を擦る私に



「えっ?ヤダよ!退学なんてっ」


何故か慌てる小動物



そして私の頭をナデナデしながら



「理由を話してごらんよー?」