☆☆☆




「ね?帰りも大変でしょ♪」


私の手を引く小動物……


ユウキ先輩は、人事のように松井に憐れみの目を向けて


「裏門から帰ろ?」


かわいらしく誘導する



「ユウキ先輩は、朝けっこう喜んで女子と話してたじゃないですか……」




冷めた視線を先輩に送ると


「女の子は好きだけどー…」


ちらっと私を見る小動物



「今は学校にかわいい女の子いるし♪」



(あーはいはい……)


はぁっとため息を吐く