声の主(明らかに…ヤツ)は
私の手を思い切りグイッと引いてそのまま走る



「えっえっ?」


私も分からず、手を引かれるまま走った



「ゆ…沢野井っ」


松井は私を呼ぶものの、何故か追い掛けてこない



振り返ると校門の前で、朝、道を埋めていたと思われる女の子達が松井に群がっていた




  ★★★