それから
見失った茜ちゃんを探し回れば、あっくんと公園にいた。



何かを話していたけど聞き取れる事はなかった。



けど―…



雰囲気とあっくんの顔つきで分かった。


どんな事を話していたのかを。





わざとらしさを出さずに2人に近寄ったけど、茜ちゃんは別として、きっとあっくんは気づいてた。



目が殺気立ってたし…



何より茜ちゃんが
僕を名前で呼んだ時なんて…



笑いそうになった。






正直、もっとこじれてしまえば良いと思った。



そしたら茜ちゃんは僕を見てくれるんじゃないかって…



でも……




駄目だった。