「昔は外人だって
よくいじめられたのよ。」

「えっ、そうなの?」

「瞳の色が違うだけ
だってのにさ、酷いよね。」

さくらは真凛に少し同情した。

経験者だから解るいじめの辛さ。

「ま、それは
小さい頃の話だけど。
中学に上がる頃には
言う人も居なく
なっちゃったし。
瞳が青くて何が悪い!
って言ってやったわ。」

「すごいなぁ。」

「だって、理不尽でしょ。
同じ人間なのに、
瞳の色だけで
差別されるなんて。」

「そうだね。」

さくらは同意を示した。