真凛は、続けた。

「青春ってさぁ、
ホント今しかないと思うんだ。
私は、一日一日、
後悔の無いように生きたいの。
ま、完璧にそうするのは
難しいけどね。」

真凛は、にっこり笑った。

さくらはそこでピンと来た。

真凛の瞳が輝いて見える理由。

前向きなのだ。

一日、一日を
大切に生きているからこそ、
キラキラしている。

そう感じた。

「…ずっと一人だったから、
あたしには女の子との
付き合い方が解んないよ。」

「大丈夫だよ、
私が教えてあげるからさ。」

真凛はまた、笑った。

さくらは何だかホッとした。

世の中、悪い人ばかり
じゃないんだな、と。