それでも、真凛は
ついてくるようになった。

さくらがどれだけ突き放しても、
構わないと言ったように
付いてきた。

「付いてこないで」
と言っても無駄だった。

とうとうさくらは根負けして、
「勝手にすれば。」
と言ってしまった。

(あぁ…あたしの馬鹿。)

突き放し続ける事も出来た。

でもあの綺麗な瞳に
見つめられると、
気持ちが揺らいでしまう。

ハーフではないはずなのに、
綺麗なブルーの瞳。

吸い込まれそうになる。