そんなさくらに、この夏初めて
女の子の友達が出来る事になる。

名前は、一ノ瀬 真凛と言った。

さくらとは違うクラスだったが、
移動教室でそのクラスを
使った時に話しかけられた。

「…ねぇ、あなた三組の
高野さくらさんだよね?」

「…うん。」

「私、1組の一ノ瀬真凛。
前から廊下とかで見かけていて、
友達になりたかったんだ。
なってくれる?」

「あたし、友達
作らないようにしてるから。」

さくらはそう言い放ち、
教室を出た。