「成功率が低いって事、
パパには言わないでね。
夜、私から話すわ。」
「お姉ちゃんはこの事知ってるの?」
「知ってるわ。
さっき電話を入れて
おいたから。夜来るって。」
「そっか…。知らないの、あたしだけだったんだ…。」
「さくら、違うのよ。
パパに言うなって言われてたの。
時が来たら言うつもりだからって。
あなたに訊かれて
仕方なく話したけど、
夜パパから
話し出すと思うから、
聞いてあげてね。」
「解った…。」
さくらはその場をあとにした。
ひどく疲れた気分だった。
いっぺんに色んな事を言われて、
少し混乱しているのかもしれない。
(夜、パパの口から
聞く時は、
ちゃんと理解出来るかな…。)
不安になってきた。