「原因は、
集団が苦手な事もあるけど、
根本には、
父親の事もあると思う。
今でさえ、
こうやって話せてるけど、
1人で居る時は
本当にネガティブな
自分が顔を出して、
僕を支配する。
…ごめん、何言ってるか
解んないよね。
今はまだ、
詳しい事は話せないけど、
さくらちゃんにはちゃんと話す。
約束するよ。」

「悠斗…
無理はしなくていいからね。
あたしは、
悠斗の味方なんだから。
話せないならそれでもいいよ。
君が笑っててくれるなら、
あたしは構わない。
だから、無理しちゃダメだよ。」

「…ありがとう、さくら。」

「初めて、さくらって
呼んでくれたね。
嬉しいよ。」

「もういい加減呼ばなきゃって
思ってたから。」

「ありがとう、悠斗。」

さくらはそっと
悠斗の頬にキスをした。