自分の持っている凶器にも 自分の顔にも服にも 血がべったり―‥ …――僕は初めて罪を犯した 死体に自分の仮面を載せ、 地面に凶器を捨てて 逃げるようにその場を走り去った。 今俺がやっていることは 犯罪者そのものだ。 「‥‥ごめん。直樹」 直樹は俺に目を合わせてくれなかった。 直樹は 悠也を殺した奴のように 人を殺した俺が許せないんだ.... でも、 直樹は俺の隣にいてくれた。 足を引きずりながら…