すでに腕や指の骨が見えている。 「龍一!!!」 紫音が必死で俺に近寄ってきた。 体が何かに支配されて 動くことが出来ない……… 「…今の内に逃げろ‥」 俺は朦朧とする意識の中、 消えそうな声でそう言った。 だから、 紫音に伝わったかも 伝わってないかもわからない... 俺の体は骨となった。 俺は死んだのか? 真っ暗な闇の中、 俺は紫音や刹那、直樹が 生き残ることを心から願った.....